Firefoxの各種sqliteファイルについて調べてみた

以前、Firefoxのブックマークが重い場合はplaces.sqliteを削除してみるという記事を書いたのですが、最近もまた同じ現象が起こりました。

しかも今回はplaces.sqliteを消しても直らず、ブックマークの数を減らしたりしても直らず…と苦戦した挙句、.sqliteファイルを一つずつ削除を試していくことで元に戻りました。

ただなかには削除してしまうと、再び設定が必要になるなど面倒なファイルもあり、この機にどのファイルがどんな役割を持っているか調べてみることにしました。

SQLiteについて

そもそも「.sqlite」はなんのファイルかですが、これは軽量のデータベース管理システム「SQLite」のファイルです。Firefoxでは多くの設定をデータベースで管理しており、その情報をまとめたファイルになっています。たとえば前述した「places.sqlite」はブックマーク一覧やウェブ閲覧履歴情報を管理しています。

なおそうしたデータベースファイルを削除して大丈夫かという問題ですが、(もちろん自己責任にはなりますが)削除するファイルを吟味すれば大きな支障はありません。

たとえば、places.sqliteを削除した場合を例にとると、閲覧履歴は消えてしまいますが、ブックマークに関しては自動的にバックアップから復元されます(ただしキャッシュされているファビコン画像は消えます)

ただし、なかには削除してしまうと一から設定しなおす必要が出るものもあり、そうしたファイルは削除を避けるのが賢明です。どれを消して大丈夫かの判断材料として、下記に代表的なSQLiteファイルを挙げておきます。なおあくまでも私の環境下でのファイル一覧メモなので、使っているアドオンが違えば多少変わってきます。

ファイルのそれぞれの役割

addons.sqlite
アドオンの管理ページで表示されるアイコン画像や、作者名・作者ウェブサイトのURLといったアドオン関連情報が格納されています。
chromeappsstore.sqlite
「about:home」で表示される最初のホームページ(スタートページ)に表示される検索エンジンの設定が格納されています。
content-prefs.sqlite
ページの拡大・縮小率や画像の保存先など、各サイトごとの個別設定の情報が格納されています。
cookies.sqlite
クッキー情報が格納されています。
downloads.sqlite
ダウンロードしたファイルの履歴が格納されています。
extensions.sqlite
アドオンの管理およびキャッシュ機能を担っているファイルです。これを削除してしまうと、すべてのアドオンがいったん削除されます。ただし次回ブラウザ起動時に自動的にアドオンのインストールを求められるので、そこから再インストールすることは可能です。
firegestures.sqlite
アドオン「FireGestures」の設定から保存したマウスジェスチャの設定が格納されています。
formhistory.sqlite
ウェブサイト上のフォームに入力したテキストの履歴が格納されています。
permissions.sqlite
画像の読み込みを許可するかどうかなど、サイト別のこまかな許可設定が格納されています。
places.sqlite
ブックマーク、ファビコン、閲覧履歴が格納されています。
signons.sqlite
Firefoxに保存されているパスワードが格納されています。
webappsstore.sqlite
ウェブサイトごとのセッション情報がDOMストレージで格納されています。