エクセルを擬似的にタブ化する

今回はエクセルの擬似的なタブ化のお話です。

タブ化のメリット

Windows7ではタスクバー上のアプリがファイル名ではなくアイコンで表示されるようになったことからも分かるように、タスクバーの領域を有効活用するには、ファイル名のような表示部分が長いものは邪魔になります。

私の環境はWindowsXPのでアイコンだけ表示はしていませんが(可能にするフリーソフトはあると思います)、とにかく邪魔になるのがエクセルのようなファイルの数だけタスクバーに表示されるアプリです。

もちろんタスクバーのグループ化設定をしたり、あるいはタスクバーに複数ウィンドウが表示されないように設定したりはできます。しかし、それだと複数のファイルの切り替えがそれはそれで面倒です。

希望としては、エクスプローラーをいくつも立ち上がるかわりにタブ型ファイラーを使うように、エクセルをタブ化したいと思いました。

ソフトはまたはアドインでの実現

同じことを考える人はたくさんいるようで、エクセルをタブ化するためのソフト(ないしはアドオン)はたくさんありました。以下、参考のために見つけたものを紹介しておきます。

・「Microsoft Office」をタブ化する「OfficeTab」 - 窓の杜

・Microsoft Word Addin Tabs - Office-Addin.com

・エクセルタブ課 - SSK

もっとも有名なものは一番上のOffice Tabのようです。が、個人的には一番下のエクセルタブ課が国産アドインでもあり、またフリーソフトでもあって一番良さそうでした。

とはいえ、他のソフトならともかくエクセルの場合は個人情報が含まれるファイルも多数あります。そのためMS公式以外を利用するのはどうしても抵抗感がありました。(作者の方を疑っているわけではなく、フリーソフト全般に言えることとしてです)

なので、結局はエクセル本体の機能を使って擬似的に実現することにしました。
完全なタブ化ではないですが、私の環境では十分でした。

よく使うファイルをハイパーリンク設定する

見出しがすべてをあらわしてしまいましたが、ようするにそういうことです。エクセルのツールバー上にユーザーツールバーを追加し、そこによく使うファイルへのハイパーリンクを設定します。それを画面上部に置けば、擬似的にタブ化を実現できます。私はメインで使うエクセルファイルがいつも同じ10個程度なのでこれで十分でした。

以下、参考までに手順をのせておきます。

  1. エクセルのメニューバーの「ツール」→「オプション」→「表示」タブを開き、「ウィンドウをタスクバーに表示」のチェックを外します。
    • タスクバーに複数のウィンドウが表示されるのを防止するための設定です。
  2. メニューバーの「表示」→「ツールバー」→「ユーザー設定」をクリックします。
  3. ツールバー」タブで「新規作成」ボタンをクリックして新規ツールバーを作ります。
  4. つづけて「コマンド」タブを開き、「マクロ」のなかの「ユーザー設定メニュー項目」を新規ツールバーにドラッグします。
  5. 作成された「ユーザー設定メニュー項目」上で右クリックし、「名前」をハイパーリンクを設定したいファイル名にします。
    • このとき「ユーザー設定」ダイアログは表示したまま作業してください。
  6. 再度右クリックし「ハイパーリンクの設定」→「開く」から、ハイパーリンク先のファイルを選択して「OK」します。
  7. リンク先をより分かりやすくしたい場合は、右クリックして「ボタンイメージの変更」から好きなアイコンを選びます。
  8. 以上の作業を、リンクしたいファイルの数だけ繰り返します。

これで擬似的なタブ化が実現します。

ただあとひとつ問題点としてハイパーリンクをクリックするたびに「Webツールバー」が表示されるという問題があります。

これ、マクロで非表示にも出来るようなのですが、私の場合は面倒だしWebツールバーも使わないので、Webツールバーからボタンを全部消して邪魔にならない隅に置いてます。

なお今回の記事は以下のURLも参考にさせていただきました。

参考:マクロ以外での効率化!- 事務職のためのExcelVBA入門講座
参考:excel ハイパーリンク先で必ずwebツールバーが出る - 教えて!goo