Googleがはじめたウェブサイト作成サービス「みんなのビジネスオンライン」について調べてみた
先日、Googleによる中小企業向けの無料のウェブサイト作成サービス「みんなのビジネスオンライン」が発表されました。いよいよGoogleがホスティングやWeb制作会社のパイを奪いに来たか?と気になったので、ちょっと調べてまとめてみました。
みんなのビジネスオンラインとは
Googleが中小企業および個人事業主向けに提供するウェブサイト作成サービスです。サーバーやドメイン取得など、ウェブサイト制作に関する煩雑な部分をぜんぶ肩代わりしてくれます。さらに最初の一年間は、ドメイン代など含めてすべて無料で利用できます。
パートナー企業にはKDDI、Jimdo、独立行政法人中小企業基盤整備機構、ITコーディネータ協会などが名前を連ねています。とくにサイト制作部分については「Jimdo」という制作システムをそのまま使うことになります。
良いところ
悪いところ
総評
たとえば私が、パソコン初心者の人から「お店のホームページを作りたい」と相談されたら、「まずは無料ブログから始めましょう」と提案すると思います。
HTMLやFTPなどがわからなくても、簡単に制作できるからです。
しかしブログはブログであり「お店のホームページ」とは少し違います。
WordPressやMovableTypeであればCMS的にカスタマイズもできますが、初心者にそれは難しいです。そして無料のブログサービスとなると、やはり「日記」としての要素が強くなります。
そういう「お店のホームページを簡単に作りたいけど、無料ブログはちょっと違う」という層をターゲットにしたサービスだと思います。独自ドメインも利用できますし。(livedoorブログなど、独自ドメイン割り当てができる無料ブログサービスもあるにはありますが)
ようするに「無料ブログ感覚で作れる、無料ホームページ」です。
ホームページの制作も、Webサイト制作会社に頼むと数万円〜かかることが多いので、お金をかけたくない商店主などには嬉しいサービスだと思います。
ただ用意されているテンプレートがかなり少なかったり、二年目以降の費用がけっして安いとは言い切れない、などいくつか気になる点もありますが……。
それとなぜGoogleが参加してるのか、いまいちよくわからないですね。アドワーズの利用者を増やしたいという意図はわかりますが、わざわざ名乗りを上げて参加するほどのものかな…と。Adwords券無料プレゼントぐらいにとどめておいてもよかったんじゃ、と思ってしまいます。